2012年03月03日

『Vフォー・ヴェンデッタ』

B003EVW5DMVフォー・ヴェンデッタ [DVD]
ワーナー・ホーム・ビデオ 2010-04-21

by G-Tools

 製作年:2005年
 製作国:イギリス・アメリカ・ドイツ
 原題:V for Vendetta
 時間:132分
 監督:ジェイムズ・マクティーグ
 独裁国家と化した近未来の英国。夜間外出禁止令を破ったイヴィー(ナタリー・ポートマン)は、街角で危険に見舞われたところをV(ヒューゴ・ウィーヴィング)と名乗る仮面の男に救われる。不正と暴虐にまみれた政府転覆をはかるVは、手始めに中央刑事裁判所を爆破。国の圧制を糾弾し、11月5日の“ガイ・フォークス・デー”に国会議事堂前に集結するよう市民に呼びかける。その一方で自分自身の怨念を晴らすため、有力者を次々と殺していくV。そんな彼と出会ったことで、イヴィーは人生を大きく変えていく。

 私はこれ予想外に面白く見ましたよ! 公開時にテレビで流れていたCMの印象やDVDのパッケージのイメージから、もっとアクションてんこ盛りでゴリゴリのSFだと思っていたんですが、実際は政治的皮肉と批判を注ぎ込んだメッセージ色の強いドラマでした。ノリと勢いはあるけどストーリーは意外と地味というか硬い。仮面をつけた謎の男と、巻き込まれる形で次第に彼に協力するようになる若い女性の反政府活動が描かれています。ディストピアものとしてもいい感じ。
 イギリスで今でもガイ・フォークス・デーという行事として残っている議事堂爆破未遂事件と、その実行犯であるガイ・フォークスという人物を知っているかどうかで、見方も感じ方も変わると思います。未見の人は「ガイ・フォークス=反体制の象徴、抵抗の象徴」ということを念頭に置いて見ることをオススメします。
 第三次世界大戦後に独裁者が支配するファシズム国家になったイギリス。世界は荒廃し、アメリカはイギリスの植民地となっています。大英帝国再びか!なんて思う間もなく、冒頭からイギリス国民もその独裁政権に苦しめられている様子が出てきます。圧政、国家の不正、弾圧etc... それに抵抗せずにいていいのか!立てよ市民!とばかりに謎の男Vは電波ジャックをしたテレビで呼びかけます。あとはラストまでずっと反政府活動。しかしその中に、「Vとは何者なのか」というもうひとつのストーリーが平行して語られます。見ているうちに彼の過去がわかり、うっすらとイヴィーとの関係も察せられるのですが、彼はあくまでも「抵抗の象徴」であり「信念」を体現するキャラであります。
 終盤、敵方にバンバン撃ちまくられたVが敵に「なぜ倒れない」と問われて返す言葉がこの映画のすべてを表しているように思います。曰く、「この仮面の下には信念があるからだ。信念は決して倒れない」 か、カッコイイ……。
posted by たかとう at 00:04| Comment(0) | ドラマ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2012年03月02日

『エマ』

B006OQ0G8Aエマ [DVD]
ワーナー・ホーム・ビデオ 2012-03-07

by G-Tools

 製作年:1996年
 製作国:イギリス
 原題:Emma
 時間:122分
 監督:ダグラス・マクグラス
 19世紀、イングランドのハイベリー。優雅な生活を送る良家の娘エマ(グウィネス・パルトロウ)は、良縁と幸せな結婚こそ一番と考え、周囲の人々の恋のキューピッド役を務めるのが何よりの楽しみ。自分の家庭教師の結婚をうまく取り持ったエマは、今度は友人ハリエット(トニ・コレット)の恋の相手として、エルトン牧師(アラン・カミング)に狙いを定めて計画を練る。しかし、牧師が結婚したがっているのが自分だと知り、計画から手を引くことに。エマは新たに、別の男女を仲介しようとするが……?

 英国の女性作家ジェーン・オースティンの小説が原作。
 うわー、こういうお節介な女性は苦手ですよ。もう見ていてイライラしちゃう。なんでアンタが他人の結婚相手を決めるのよ、うぎゃー!って思っちゃう。本人は良い事してると思ってるから性質が悪い。結局人の恋路に口出して失敗して友達を傷つけて……。今回もそんな感じでイラッとしながら見てたんですが、主演のグウィネス・パルトロウが好演していてイラッさせながらも憎みきれない女性になっていました。
 作品中の衣装を見るのが楽しかったですね。腰をぎゅっと締め付けるタイプのものではなくて、胸の下に切り返しの入った自然な形のドレスたち。エマが上流階級の子女なのでパーティーやピクニックなどのシーンも出てくるのですが、その都度違うドレスを着ていて、そしてそこに集う女性たちも階級ごとにそれぞれお洒落しているんです。
 あ、あとユアン・マクレガーが脇役で出ているんですが、長髪のせいか最初全然気づきませんでした(笑)
posted by たかとう at 19:13| Comment(0) | コメディ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2012年03月01日

『キス&キル』

B004JLMCIYキス&キル [DVD]
Happinet(SB)(D) 2011-05-03

by G-Tools

 製作年:2010年
 製作国:アメリカ
 原題:Killers
 時間:101分
 監督:ロバート・ルケティック
 両親に大事に育てられた世間知らずのお嬢さまジェン(キャサリン・ハイグル)は、旅行で両親とフランスのニースへ。そこで出会ったハンサムな青年スペンサー(アシュトン・カッチャー)と熱愛に落ち、結婚を決心。3年後、郊外の住宅街で幸福な結婚生活を送るスペンサーとジェンだが、突然スペンサーが次々と殺し屋たちに狙われる異常事態が。実はスペンサーは元CIAの凄腕スパイで、2000万ドルもの懸賞金が彼の首にかけられたのだ。スペンサーはジェンを連れて逃亡を開始する。

 明るくて楽しいラブコメディでした。トム・クルーズ&キャメロン・ディアスの『ナイト&デイ』と似た雰囲気ですが、あちらがスパイアクションてんこ盛りの中にコメディ要素が入っているのに対して、こちらはコメディ主体にスパイ要素を入れている感じです。よりドタバタ。だけど結構人が死にます。その死にっぷりはコメディチックに描かれているのでさらっと流せますが。
 お嬢様ジェンとスペンサーが「結婚するまで」じゃなくて「結婚してから」がメインになっていることで、恋人たちの話ではなく家族の話になっていますね。そしてそれが物語にも大きく関わって……。
 ドンパチドンパチやってるけれど、あまり現実味がなくて気楽に見ていられます。キャサリン・ハイグルとアシュトン・カッチャーのふたりが元気にやりあっている様子や、前半の舞台フランスのニースの景色を楽しむのもいいでしょう。
posted by たかとう at 18:57| Comment(0) | コメディ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

『マイレージ、マイライフ』

B0051CEQNOマイレージ、マイライフ [DVD]
角川書店 2011-06-24

by G-Tools

 製作年:2009年
 製作国:アメリカ
 原題:Up in the Air
 時間:110分
 監督:ジェーソン・ライトマン
 ライアン(ジョージ・クルーニー)は、企業のリストラ対象者に解雇を通告するリストラ宣告人として、全米各地を飛び回る毎日。わずらわしい人間関係のしがらみにひたすら背を向け、いまや航空会社のマイレージで1000万マイルを達成することだけが彼の人生の目標となっていた。そんなある日、彼は、自分と同様、出張で全国を飛び回っている魅力的なビジネス・ウーマン、アレックス(ヴェラ・ファーミガ)と出会い、お互いに後腐れのない気軽な恋愛関係を持つようになるのだが……。

 う〜ん、なんだろう。見た後うっすらと寂しい気持ちになってしまった。結婚なんてご免だと、いろいろな人間関係(家族関係も含め)からスルリと抜け出して深く人と付き合わない主人公。彼のモットーは「バッグパックに入らないものは背負わない」。一年のうち300日以上を出張に費やす彼は、飛行機の中が家だと言います。実際これだけ飛び回っていれば、他人との深い付き合いは難しいでしょう。常に機上の人なんだし。だから、彼の言い分も分かります。そうでないとやっていけないのだとも。それで彼は充実しているし、楽しんでいるし、そんな自分を好きでもある。他人がとやかく言うことないよな、むしろ羨ましいくらいだよと思って見てました。お一人様のどこが悪いのかと。
 そんな彼にやがて変化が訪れて、割り切った関係だと思っていたアレックスとの生活を考えるようになる……ここまではいいんです。あー、年貢の納め時かーと思うだけです。だけど、そこから先がありました。カラッとしてるだけに、私は寂しくなっちゃったんですよ。
posted by たかとう at 17:49| Comment(0) | ドラマ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2012年02月11日

『ウォール・ストリート』

B005WG7EXIウォール・ストリート [DVD]
20世紀フォックス・ホーム・エンターテイメント・ジャパン 2011-12-16

by G-Tools

 製作年:2010年
 製作国:アメリカ
 原題:Wall Street : Money Never Sleeps
 時間:133分
 監督:オリヴァー・ストーン
 2008年、NY。成功した若手金融マンのジェイコブ(シャイア・ラブーフ)は、ネットジャーナリストのウィニー(キャリー・マリガン)との交際も順調だが、ウィニーの父親はかつてインサイダー取引で刑務所に行ったことがあるカリスマ投資家ゲッコー(マイケル・ダグラス)。やがてサブプライムローン問題を引き金に株の大暴落が起き、ジェイコブは勤務先の投資銀行の経営危機と、恩師である経営者の自殺という2つの悲劇に直面。いずれも金融界の黒幕ブレトン(ジョシュ・ブローリン)のしわざだと知り、復讐の機会を窺う。

 1987年のヒット作「ウォール街」の23年ぶりに作られた続編。う〜ん、前作が面白かっただけに不満が残ります。ネタバレになるので書きませんが、このラストは私にはイマイチだったなあ。主人公ジェイコブとその恋人ウィニーの関係が大きく取り上げられていたのも、証券業界内部の生き馬の目を抜くような熾烈なやり取りを期待していた私には余計なものに感じられました。だからラストも「えっ…そういう風にまとめちゃうの?」と思ったし。
 マイケル・ダグラス演じるゴードンはもっともっとブラックでいいと思うんですよね。だってもう、現実にアメリカ経済の破綻劇を我々は目にしたわけですから。作中に「欲は善だ」という台詞があるんですが、それを押し通して欲しかった。
 エンディングでドル紙幣に刷られている「我々は神を信じる」という文言をクローズアップさせているんですが、それは面白く感じました。ドル紙幣に神は宿っていない(アメリカ経済も絶対ではない)という皮肉だと受け取ったので。
 あと、前作でマイケル・ダグラスと競演したチャーリー・シーンが、その後のバド役で出てきたのは嬉しかったです。これを見る前に前作『ウォール街』を復習しておいたら更に楽しめただろうと思います。短いシーンですが、再会したバドとゴードンのやりとりのために。(ちなみに私は昔リアルタイムで前作を見たっきりです)
posted by たかとう at 02:02| Comment(0) | ドラマ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする